お茶の歴史と、日本に入ってくるまで
生活の中に、ほつと一息つける時間をくれるお茶は一体どのようにして作られるのでしょうか?お茶はツバキ科の植物。いいお茶がとれるのは、苗を植えてから7年目頃から
お茶はツバキ科の植物(永年性の常緑樹)で、葉の形も花もツバキに似ています。東南アジアが原産地です。
茶を栽培する茶園では、10アール当たり、苗を1,500~2,300本植えます。収穫ができるようになるのは、植えてから4年目頃から。7~10年頃になると収穫量も安定し、おいしいお茶がとれます。
30年位を過ぎると生産力が落ち、植え替えの時期となります。
八十八夜のお茶は柔らかい新芽で作られる。だから、おいしい。
今では、ほとんどが機械に変わっていますが、茶摘みの時期は5月の八十八夜前後と、昔から変わりません。
八十八夜の頃のお茶は「一芯二葉」といって、2枚の若葉と芯芽だけを摘んで作り、最上級のお茶とされます。気温も上がり、茶の葉の成長が進むと「一芯三葉」といって、成長した葉も一緒に摘むようになります。
茶は生命力の強い樹で、葉を一度摘んでもまた新芽が伸びてきます。そのため、年に2~4回の収穫が可能です。八十八夜の頃に摘まれる一番茶から始まって、二番茶、三番茶、四番茶と続きます。
寒さに弱い茶の木
茶はもともと亜熱帯性の作物ですから、低温に弱く乾燥を嫌います。
茶の木の気象災害で最も深刻なのが霜などによる寒害です。
収穫量を大きく左右するばかりでなく、お茶の品質を著しく低下させるからです。
現在では、この霜害対策として防霜ファンなどが設置されております。地上9メートルぐらいの温かい空気をファンを使って吹き下ろし、茶の木を霜から守っているのです。