お茶の健康効果 ~その他の効能~
健康診断の数値を見て、ふと不安になってしまう人も多いのではないでしょうか?お茶(緑茶)は、そんな不安を解消してくれます。
口臭・虫歯を防いできれいなお口
お茶の中のカテキンが、口の中の雑菌の繁殖を抑えてくれ、また、お茶の中のフッ素が虫歯を予防してくれます。
歯磨き粉で「フッ素入り」というのをよく見かけますが、お茶にもこのフッ素が含まれています。フッ素は、歯を強くし、虫歯にならないための抵抗力をつける働きがあります。また、お茶に含まれるタンニンの殺菌作用で虫歯になりにくいのです。各研究機関では、長年むし歯予防の研究がなされ、「お茶を毎日コップ一杯飲むだけで、日本の学童の虫歯は半減するであろう」と提言されています。
カテキンがコレステロール値を抑制。悪玉を減らして、善玉は増やす
カテキンには、さまざまな働きがありますが、そのひとつに、コレステロール値の上昇を抑えるという働きがあります。しかも、悪玉コレステロール(LDL)は減らして、善玉コレステロール(HDL)は減らしません。これにより動脈硬化を予防する事も発表されました。
また、ビタミンCにもコレステロールを排出する働きがあり、コレステロール値を下げる役割を果たします。
カテキンが血圧降下に一役。
高血圧は、長く続くと脳卒中や心筋梗塞、腎臓病などを引き起こします。
高血圧や脳卒中に対して、お茶に含まれているカテキンが効果的であることが、実験によつて分かりました。
またお茶の中には、血圧上昇物質の生成阻害作用があるということが、各研究機関で相次いで発表されています。
糖尿病の食事制限には、お茶が効果的。急激な血糖値上昇を抑える
生活習慣病のひとつ、糖尿病にかかったら、血糖値が急激に上がらないように、食事制限を行います。その際、お茶が大きな助けになります。
お茶の成分であるカテキンには、糖質の消化吸収を遅らせる働きがあるのです。消化が遅れれば、その分ブドウ糖が血液中に吸収されるのが遅れます。その結果、血糖値の急激な上昇が抑えられるのです。
カテキンが、食中毒菌を殺菌。ごく薄い濃度でも効果は十分。
食中毒の90%以上が、細菌やウイルスを原因とするものです。症状が重く、死に至る場合もあります。
平成9年(1997年)に発生した病原性大腸菌0-157の大量感染など、記憶に新しいでしょう。お茶に含まれるカテキンが、0-157に効果的であると発表されたのも1997年です。
カテキンには、大変強い殺菌効果があります。コレラ菌やブドウ球
菌など複数の細菌の機能を抑える働きを持ち、普通に飲むお茶の10分の1から2分の1程度の濃度でも、24時間以内で菌はすべて死滅するほどです。
善玉のビフィズス菌の増殖を手助け。悪玉菌は成育阻止。
カテキンは非常に強い殺菌効果を持っています。
しかし、全ての菌に対して殺菌効果を発揮するわけではありません。
善玉菌の腸内ビフィズス菌に対しては、むしろ増殖を手助けする働きを持っています。通常の3倍のカテキン濃度のお茶でも、ビフィズス菌を殺菌することはありません。一方、悪玉菌の腸内ウエルシュ菌には、非常に強い殺菌効果を示します。
普段からお茶を飲むことで、腸内の健康も保たれ、便秘や嫌なにおいの予防にもなります。