お茶の種類とそれぞれのお茶の特徴
いろいろなお茶(お茶の分類)
茶の分類は製造方法の違いをもとに緑茶(不発酵茶)、紅茶(発酵茶)、ウーロン茶(半発酵茶)の三つに大別されます。
緑茶はさらに蒸し製と釜炒り製に分けられます。その他、産地や、製造の時期・季節、製造方法、品種別などを加えると、茶の種類は多くの嗜好に応えていくためには無数ということになります。
渋いお茶がほしいときもあれば、渇きやすいためにさらいとしたお茶が飲みたいときだってある。子供に飲ませるお茶と、大切なお客様に出すお茶がおなじ、というわけにはいきません。そのとき一番美味しいお茶を楽しむために、T(とき)P(ところ)○(場合)をかしこく使いこなしましよう。
お茶の種類とそれぞれの特徴
煎茶 日本茶の代表で最も一般的なお茶。新葉を摘んですぐに蒸して揉んで作られるお茶です。日本で生産されるお茶の約75%を占めます。上級品ほど旨味や香りがよくなる。 | |
深蒸し煎茶 日本茶の代表で最も一般的なお茶。煎茶よりも豊富な蒸気を用いて、蒸す時間を普通煎茶よりも2~3倍長くして作ったお茶です。渋味を抑え、マイルドな味に仕上げられております。 | |
玉露 よしず棚などで新芽に覆いをし、直射日光を避けて栽培した茶の葉で作ったお茶です。うまみを増し、苦味を抑えて育てた高級茶。 | |
蒸し製玉緑茶 煎茶の工程から、まっすぐ伸ばす工程(精揉工程)を省略。勾玉のような形からグリ茶とも言います。濃厚な味わいが特徴。 | |
番茶 新葉が伸びて硬くなった葉や茎などを原料にして作ったお茶です。製法は煎茶と同じです。 | |
玄米茶 番茶に炒った玄米を混ぜたお茶で、香ばしい香りが特徴です。 | |
茎茶(白折) 茎の部分を多く集めて作ったお茶。独特の香りがあります。 | |
粉茶 仕上げのときに出る粉を集めて作ったお茶です。 | |
抹茶 玉露同様、日光を避けて育てて作ったてん茶(蒸した後揉まずに乾燥させたお茶)を茶臼で挽いて、微粉末にしたものです。 | |
焙じ茶 番茶や茎茶を強火で炒って作った、香ばしさが特徴の茶です。カフェインなどが少なくなっています。食後のお茶に好まれる。 | |
釜妙り製玉緑茶(釜抄り茶) 生葉を蒸さずに鉄製の釜で茶の葉を炒って製造したお茶。香ばしい釜香が特徴。主に九州地方で作られている。 | |
粉末緑茶 煎茶を微粉末にしたあたらしいタイプのお茶で、そのまま水に溶いたり、お酒と混ぜたりしてバリエーションが楽しめます。冷たい水にもよく溶け、沈殿がありません。 |