お茶の健康効果 ~ガンの予防~
お茶は、大病にも効果があるようです。 お茶とガンの関係について紹介します。ガンの予防に緑茶が効く
このところ、ガンの抑制に緑茶が一番有効であるといった研究発表が、立て続けに出されています。緑茶に含まれているポリフェノールとカテキンが細胞のガン化を予防し、あるいは緑茶に多く含まれるビタミン類が発ガン物質の作用を抑制するというものてす。一例を紹介しますと、静岡県立大学グループは緑茶のポリフェノール・カテキン類が発ガン物質の働きを場合によっては七、八割抑えることを確認。米国・ニュージャージー州ラトガーズ大のアラン・コニー博士は「発ガン物質と日本の緑茶を一緒に飲ませたマウスは、発ガン物質だけのグループに比べ、ガンの発生率が50%以下になる」という実験結果をまとめました。
お茶の成分「エビガロカテキンガレート」が発ガン率を著しく抑制。
ガンには、
●ガンの芽をつくる「イニシエーション」
●ガン組織が成長する「プロモーション」
という2つの段階があります。
それぞれの段階にあるマウスに、茶の入ったエサを与えたところ、ガン腫瘍の発生率が低くなり、腫瘍の増殖も抑えられていることが判明しました。
また、カテキンの中の1タイプ「エビガロカテキンガレート」を与えると、発ガン率が著しく抑制されることも分かりました。
お茶のガンに対する効果はまだ研究段階ですが、大いに期待が寄せられています。
毎日10杯以上、お茶を飲む人は、ガンによる死亡年齢は高く、死亡率が低い。
埼玉県立がんセンター研究所が、地域住民8553人を対象に、1986~1991年に行った調査によれば、
●毎日10杯以上飲む人は‥・
・善玉コレステロール値が高い
・悪玉コレステロール値が低い
・心疾患の疾病率が低い
・全年代で、ガン死亡率が低い
●1日3杯以下しか飲まない人と比べると‥・
・ガンによる死亡年齢が男性5歳、
女性7歳と高くなっている
これらのことから、お茶を毎日たくさん飲んでいる人は、ガンになりにくいと推測されます。
活性酸素をお茶が撃退。
酸素は私たちが生きていくうえで欠かせないものですが、一方で「活性酸素」という厄介な物質も作り出してしまいます。
活性酸素は、細菌を殺す働きをする反面、脂質やたんばく質を攻撃して細胞や遺伝子を傷つける働きもあります。
活性酸素によって、細胞や遺伝子が傷ついた結果、ガンや動脈硬化、糖尿病といったさまざまな病気が引き起こされてしまいます。
活性酸素が体内で発生すると、細胞膜など体内の脂肪酸と結合して細胞を酸化させ、有害物質の過酸化脂質をつくります。この物質が老化をはじめ、動脈硬化などの元凶となり、脳卒中や心筋梗塞の危険を高めてしまいます。さらに、細胞膜が破壊されると、細胞の核にあるDNAに活性酸素が襲いかかります。活性酸素によってDNAが損傷すると、DNAは誤った遺伝子、つまり突然変異の遺伝子を作り出してしまいます。これが細胞のガン化を促してしまうのです。これを防ぐには、活性酸素の発生を防ぐ抗酸化力を持つ栄養素を体内に摂取する必要があります。ここでビタミンEの10倍の抗酸化効果を持つ緑茶の効用が発揮されるのです。
お茶に含まれるカテキンは、この活性酸素や過酸化脂質を撃退する抗酸化作用を持っています。また、ビタミンEやどタミンCといった他の抗酸化物質の働きを高める効果も持っています。
まさにお茶は、老化や万病を防いでくれる妙薬といえます。