お茶は体と心、両方にやさしい。おいしく飲んで、元気&リラックス
お茶は、無糖でノンカロリーなのにおいしく、しかも食事や甘味との相性もすばらしい嗜好飲料です。また、必要な栄養がバランスよく含まれたすぐれたスポーツ飲料として高く評価されています。さらに近年、健康への効果について、多くの研究成果が発表され、病気予防、健康維持のための保健飲料としても世界的に注目されています。
お茶には体に良いたくさんの成分が入っていますが、そのなかでも代表的な成分を紹介します。
カテキン類
●活性酸素を防ぐ抗酸化作用があります。
●ガンの元となる細胞の当然変異を抑えます。
●でんぷんなどの糖質の分解を防ぎ、ブドウ糖としての吸収を抑え、結果として肥満予防や血糖値の上昇を防ぎます。
●悪玉コレステロール(LDL)の上昇を抑えます。
●コレラ菌や0-157など食中毒菌に対し、強い殺菌力があります。また、腸内の悪玉菌を殺し、ビフィズス菌などの善玉菌を増やします。
●悪玉コレステロールの上昇を抑えます。
●虫歯菌の繁殖を抑えて、虫歯になるのを予防したり、口臭を防ぎます。
●花粉症などのアレルギー症緩和に効果的です。
●お茶に含まれている成分で、ポリフェノールの一種。
●お茶に含まれるのは、エピカテキン・エピガロカテキン・エピカテキンガレート・エピガロカテキンガレートの4種。お茶の成分全体の10%~18%を占めます。
●湯のみ1杯のお茶に溶け込んでいるカテキンは、70~120mg。
カフェイン
●疲労回復、覚醒作用、利尿作用などがあります。
●脂肪の燃焼を促進します。
●強心作用があり、血行を良くします。
●飲みすぎた時の酔い覚まし効果などがあります。
●お茶の「苦味」を作りだしている成分。
●湯のみ1杯のお茶に溶け込んでいるカフェインは、30~50mg。
テアニン
●脳の神経細胞に作用してリラックスさせる「ヒーリング(癒し)効果」があります。
●お茶の「甘味」「旨味」を作りだしている成分で、茶の葉にだけ存在します。
●テアニンは、上級煎茶、玉露、かぶせ茶に多く含まれています。
●カフェインの作用を穏やかにする効果。
ビタミンC
●抗酸化作用、免疫力向上、疲労回復効果があります。
●風邪の予防や美肌効果があり、ホウレン草の3倍近く含まれています。
●茶のビタミンCはカテキンが守るため熱にも強く、緑茶5杯でレモン果汁1009分と同じ量(50mg)をとることができます。
●成人男女の1日あたりのビタミンC推奨摂取量はlOOmg。お茶10杯で摂取できる計算になります。
フッ素
●葉の表面を強くし、虫歯にならないための抵抗力をつける成分です。
●お茶にはカテキンも含まれているので、虫歯の原因になるミュータンス菌の増殖と、歯垢ができるのを防ぎます。
●緑茶中のフッ素の含有量は、煎茶で90~160ppm、番茶で150~350ppmです。
ミネラル
●新陳代謝が円滑に行われるために必要な栄養素です。
●お茶は、塩分過多に効果的なカリウムが豊富です。カルシウム、リン、マグネシウム、鉄なども含まれています。(暑い夏にカリウムが不足すると、「夏バテ」症状として現れることもあります。)
●ミネラルは、血液のアルカリ性を保ちます。お茶も野菜や果物同様、体に良いアルカリ性食品といえます。
サポニン
●朝鮮人参や柴胡などの漢方薬の主成分として知られている成分です。
●静、鎮痛、インシュリン作用、中枢神経興奮作用、抗疲労効果、精力増強作用、脂質低下作用、強心作用、血栓予防作用など、さまざまな効果を持っています。
●お茶には、0.1%のサポニンが含まれています。これは、納豆に含まれる割合と同じです。
●サポニンには、抹茶などでみられるように、水と混ぜると泡立つという特徴があります。
ビタミンA(カロチン)/E
●お茶に含まれるカロテン(体内でビタミンAと同じ働きをするもの)は、ニンジンの10倍です。
●老化防止に効果のあるビタミンEも含まれています。
※ビタミンA、ビタミンEは脂溶性のため、お茶には出てきません。摂取するにはお茶の葉を食べましよう。(上級煎茶の茶殻を食べたり、抹茶や粉末茶を飲むことによって摂取できます。また深蒸し茶は破砕してお茶の中にも出てきますので頂くことが出来ます。)
●茶殻は水に溶けない栄養素の宝庫。
食物繊維
●大腸がん予防に効果があるとされている食物繊維は、水に溶けるものと溶けないものとがあります
。
●お茶に含まれている食物繊維の多くが水に溶けないタイプ。しかし、茶の葉を食べたり、葉をそのまま粉末にした粉末茶等なら、食物繊維をたっぷりとることができます。
●茶殻は水に溶けない栄養素の宝庫。
その他の成分
●ビタミンB1
・炭水化物をエネルギーに変えるのに必要不可欠です。
・不足すると食欲不振になったり、疲れやすくなります。
●ビタミンB2
・細胞の維持に欠かせないビタミンです。
・特に怪我の回復のために必要不可欠です。
●ナイアシン
・体重を左右する脂質代謝に重要な役割を果たします。