淹れ方ひとつで、お茶の味は全く変わります。
それぞれのお茶の特徴を活かしたおいしい淹れ方を覚えましょう。
おいしくお茶を滝れる原理
日本茶は、「うま昧」が重視されるアミノ酸志向のお茶です。
そのため、玉露や上級煎茶を俺れる時は
①うま味成分であるアミノ酸類を溶出させる
②渋味・苦味成分であるタンニン・カフェインの溶出を抑える
ことが大切です。アミノ酸類はお湯の温度に関係なく溶出しすが、タンニン・カフェインはお湯の温度が高くなるほど溶出しやすいので、低めの温度のお湯で滝れましょう。
この原理を使って、自分の好みのお茶を滝れてみましょう。
玉露は50℃~60℃の温めのお湯で、2分間しっかり浸出する。
①湯を湯冷ましに入れ、冷ます。
※無い場合はマグカップなどでもよい 湯温90℃→80℃
②①で冷ました湯を急須に入れ、更に冷ます。
(湯冷まし+急須の温め)湯温80℃→70℃
③急須の湯を茶碗の8分目ほど注ぐ。
(湯冷まし+湯の計量)※茶碗は玉露用の小振りな物を使う
④急須に茶の葉を入れ、茶碗の湯を注ぐ。
※3人で10gが茶の葉の目安
※湯温は玉露(上)50℃、玉露(並)60℃位
⑤2分間ほど待って、廻し注ぎで最後の一滴まで茶碗に注ぐ。
※2煎目(2杯目)からは、30秒程度でOK
煎茶は70℃~90℃のお湯で、1分間浸出する。最後の一滴まで、しつかり注ぐ。
①茶碗に湯を入れ、冷ます。(湯冷まし+湯の計量)
※煎茶(上)…70℃のお揚を50ml
煎茶(並)‥・90℃のお湯を80mlが目安
②茶を急須に入れる。※5人で10g程度が目安
③冷ました湯を急須に入れ、1分ほど待ってから廻し注ぎで最後の一滴まで茶碗に注ぐ。
※2煎目(2杯目)からは、30秒程度でOK
廻し注ぎとは?
複数の茶碗にお茶を淹れておいしく飲むには、お茶の濃度が一定でなければなりません。
そのためには「廻し注ぎ」という注ぎ方をしてください。
【廻し注ぎのやり方】
①図のように、1→2→3の順でお茶を注ぐ
②3の茶碗に注いだら、次は3→2→1の順で注いでいく
※(①、②では、少量ずつ注ぎ、お茶の濃度が一定になるようにします
※最後の一滴まで注ぐようにしてください
番茶・焙じ茶は熱湯・茶の葉をたっぷり。茶はこまめに取り替える。
①茶を急須に入れる。※5人で15g程度が目安
②急須に熱湯を入れ、約30秒待ってから注ぐ。
※2煎目(2杯目)からは、湯を入れてすぐ注いでもOK
※茶の菓の成分が出尽くしてしまうので、新しい茶に取り替えたほうがおいしい
お茶の淹れ方標準表
茶の種類や、飲む人数に合わせて、量やお湯の温度を調整すれば、おいしいお茶が淹れられます。
この「お茶の淹れ方標準表」をぜひ参考にしてください。
上の表は、あくまでも標準ですので、そのお茶に合った入れ方で